好きなタイプは?


「優しい人。」


 


そう答える人を見ると、昔見ていたドラマであったこんなセリフを思い出す。


 


「優しい人が好きなんていう女の子はダメよ。自分が優しくない証拠。だから相手に優しさを求めるの。」


 


年上の女性が年下の男性へ向けてこんな感じのセリフを言っていたのを当時たしか十代後半だった私は、「なっるほどたっしかにー!」とえらいアホみたいに納得したことを覚えている。


 だが時は経ち今じゃ若干ババァ~な私なわけですが、このセリフ考えてみればみるほどわけがわからないし、マイク掴んだらマジでナンバー1だし…(関係ないけど私昔からGrateful Daysネタが異常に好きなの。許してっ!)


 


 話を戻すとつまり、自分が優しさを持っていれば、相手に優しさを望まないのか?


果たしてそうなのか?


いや待って、そもそも優しくしようと思って優しくするのも、優しさに見返りを求めるのも違うよね?てこと?


そんな女はあかんということか?え、待って待って、ちょ、置いてかないで!優しさって?優しい人って何?!


さぁいよいよ迷宮入りしたストリートを彷徨うラッパーたちのためにも、今回は「優しさ」について私なりに考えてみようと思うので暇な人はお付き合いください。


 


 優しさといえば先日、自転車のチェーンが外れたので近所の自転車屋さんで修理してもらった。自転車屋さんに行くのなんてもう何年ぶりだろうか、小学生ぶりか??昨今の自転車ブームに乗っかって今年の夏私はかわいくてオサレな自転車を買ったのです。そんな自転車を買ってしまったもんだから修理代も無駄に高くなったりするんじゃないか、しばらく預けなければいけないかもしれない、と面倒に思いながらも自転車屋へ向かいました。


 それにしてもさすがの自転車ブームなのかそれとも自転車屋はだいたいそんな感じなのか知らないけど、私の前にすでにお客さんが結構いて、店員さんもすごく忙しそう。そんな中、自転車持ってオドオドしている私に他の接客を終えた吉岡秀隆さん似の男の店員さんが声をかけてくれた。


 


店「こんにちわ。どうなさいましたか?」


私「あ 、えっとチェーンがはずれちゃったみたいで…」


店「ちょっと見させてもらいますねー」


 


……


 


店「はいこれでもう大丈夫ですよ!」


私「え?」


修理時間約15秒。 す、すごい!早い!さすがや!自転車界のドクターコトーや!と感動する私。


私「あ、ありがとうございます。えっとお支払いを…」


店「結構ですよ。お気をつけてまた何かあったらいつでも^^」


 


キュイーン…


 


キュイーーーン


 


(↑優しさに触れた音)


 


はいはいはいきましたーきたよきたよー!この薄汚れた東京という街で生まれ育ち悪そうなやつはだいたい友達ではないけれど、都会でふいに触れる優しさはどうしてこんなにも心に染みるのでしょうか?


そのぐらいのサービスは当然だろうと思うかもしれないけど、違うんだ!彼はサービスしてやったなんて思ってないんだ!じゃあなんだ?優しさか?これは彼の優しさか?いや違う!


彼は当然のごくごく自然な流れでそうしただけであって彼にとって特別なことでも何でもないのだ。彼は小さい頃からそういう人間なのだ。おばあちゃん子なのだ!(知らんけども)


何気ないことで、小さなことで相手を「優しい気持ち」にさせる 。周りを優しい気持ちにさせる人、本当の優しい人ってそうなんだなと。街の小さな自転車屋から小さな優しさが繋がって、広がっていく…地域密着型ニューヒーローの誕生やないかい!!次回の戦隊ものの主人公はぜひチャリ屋の店員でお願いします!


なんだか話は反れたけれども、とにかく、優しさを発信していける人は世界を救うね。私もそんな人でいたい。


 


 


で、結局何が言いたいのかと言うと、


 


 


 


「ふいの優しさは、モテる!!」


 


 


 


 


以上!!