第一話「出会い」↓



第二話「再会」↓



第三話「ライバル」↓



第四話「恋」↓


 


 


 


最終回[相思相愛]

 


 その翌週も大学帰りに私は仙川店の列に並んでいました。あれから一日だって二郎を忘れることはなかったし、日が経つにつれて二郎への思いはどんどん膨れ上がっていく!なんなんだこれは…


そしてやっと今日は二郎に会える!今回はこの日のために昼は食べなかった!最高のコンディション!さあこい!!

いたって真剣。かつてここまでラーメンとしっかり向き合ったことがあっただろうか。

むしろこれはラーメンではない

二郎という食べ物なんだ。

そして、戦いだ。

絶対に残してはいけない。残すぐらいなら食べないほうがましだとさえ思った。


ただただ真面目に二郎に挑む自分がそこにはいたのです。

 この日は昼御飯をぬいていた分だけあって、前回よりもさらに美味く感じ、満足感も半端じゃなかった。前回よりも少し、スープはマイルドで豚もやわらかい気がしたが、これは二郎の優しさなのか、それとも単なる仙川店のブレなのか…とかもはやそんなことはどーでもよかった。


二郎、あなたがここに存在しているから、私が今ここにいる。そして二人は出会えたんだ。ありがとう。サンボマスター先輩、世界はこれを愛と呼びますか?


食後、店を出て線路沿いを歩きながら私はふと思った。

「明日で世界が終わるとしたら、最後の食事には二郎を食べたいなぁ」

人生の最後の日を二郎と共に…

長い年月を超え、やっとこの日私は、二郎と一つになったのでした。


 


 その日の夜もしばらく満腹感が抜けなかった。が、徐々に落ち着いていった深夜0時をまわった頃、それは前触れもなく急にやってきたのです。

「二郎が食べたい!!

今食べたい!!

今お椀一杯だけでいいから、いや、ワンスプーンでいいからあの味を!!」


これは…もしや…


噂の禁断症状である。話はジロリアンの友人から聞いていたが、こんなに早く、まさか自分の身にも訪れることになるなんて…。

口に残る二郎の味。むしろニンニク

あーあんなに満足したはずなのに!私の体はまた二郎を欲している!!
会いたくて会いたくて震る!まさかの西野カナ状態!


そう、こうして私は二郎の虜になっていったのでした

 


 その後は目黒、川崎、新代田、横浜関内、三田などの店舗を巡り、おかげさまで現在は安定した二郎ライフを送れています。食べる速度もどんどん速くなり、余談ですがパスタ、うどん、そばといった麺類全般の食べる速度も速くなったから不思議(どーでもいい)。

自分なりのより効率よく食べれる方法や、全店舗制覇に向けて立派なジロリアンになるためにもっぱら修行中であります。


 こうして私は二郎なしでは生きられない体になってしまったわけですが、悲しいことに私は食べたら食べただけ太る体質。よく「食べても太らないんですーめっちゃ大食いなんですけどー」とゆー奇跡の女子がいますが、残念ながらそれではないです。なので最低でも月1程度でしか食べられないし、それも食べる前と後は一、二食絶対抜く。前の日の夜から食べずに、自分的最高のコンディションで挑む!二郎を食べに行く日はあらかじめ「何日」と予定を立ててからいくのです。そして開店30分前には並ぶ。もう、なんちゃらランドのなんちゃらマウンテンよりも、二郎に並んでいるときのほうがワクワクするから困る。もはやデートならば二郎前集合二郎前解散でいいぐらい。いや、それは言いすぎか。。


けれど、わたしは二郎をちゃんと愛している。

離れようと思えばいつだって離れられる。

さよならできる。二郎はそれを受け入れる。

けれども私はそれができない。

いや、二郎がそうさせないのでしょう。

それほどの魔力を持ったラーメン二郎。

最悪の出会いだったあの日、こうなるなんて誰が予想しただろうか。

何事も縁があれば不思議と人生の節々で繋がっていくものだ。

二郎と私がそうであるように…。

無理やり深い話にしてみようかと思ったけど無理っぽいのでやめときます。

二郎は二郎。それ以上でも以下でもない。

唯一無二。

一部のコアなファンを惹きつけて離さない。

私はラーメン二郎のような人間になりたい。


ありがとう二郎、


最大の愛を込めて…。