「今日はお休みですかぁー?」

「このあとどこか行かれるんですかー?」

「髪短めも似合いそうですねー」


 


美容院が苦手だ。

そーゆーいじりはいらないから髪をいじってくれ!

と思うわけです。

寝ていたら、

「寝不足ですかー?」

シャンプー台にて顔にペーパーをかけているのにもかかわらず、


「もうセールいきましたー?」

え、あ、それ今答えないといけませんか…?

ペーパーの下で答えつつ徐々にずれていくペーパーをあらゆる顔のパーツをフル活動させ必死に直す。むぐむぐむぐ。ゴホッゴホッ(←むせる)。

ペーパーの隙間から美容師さんと目が会った時の気まずさ恐怖症。


昔あまりに嫌だったので自分で髪を切っていたときもありました。話かけられるのが嫌だといっても、全く会話がないとゆーのも、「あれ?もしかしてなんか怒ってる?」

と妙に気になってしまうというジレンマも発生するというほんとやっかいなのです。私が。

ただドライヤーで乾かしている時は勘弁してください。

聞こえないんで。そんで聞こえないとドライヤー止めるのもなんかごめんなさいって思う。


 


そう、美容院といえば、


シャンプー。


 


人にシャンプーしてもらうというのがあまり好きではないので私にはあの時間が苦痛でしかありませんでした。

がしかし!ある日、私は感動的なシャンプー技術を持った方に出会ったのです!ちなみにここの美容院はシャンプー台についてからカットとは別のシャンプー担当者が現れます。
まだカットなどできない美容師のアシスタントさんが行うのですが、そのアシスタントの彼の手は間違いなくゴッドフィンガーでした。

今出会ったばかりなのに、どうしてそんなわたしの気持ちいいところがわかるのですかい?!


私は、ただただその快感に身をゆだねました。

そして「この美容師さんがもしも彼氏だったら…」という妄想をたらふく楽しみ、至福の時を過ごしました。

するとそのうち、このゴッドハンドの持ち主の顔が見たい!!という欲求に駆られたのです。 


シャンプーする前は、男性に洗われるというのが妙に緊張してしまい苦手でよく相手の姿を見ていませんでした。それが、今になってどうしたことでしょう、このゴッドフィンガーボーイの顔を確認したくてたまらない!

この時私は、初めて顔の上のペーパーが自然な形でずれることを心から願いました。

むしろ自分からちょっとずらしにかかってました。むぐむぐむぐぐ。

が!がしかし!ここで姿を見てしまっては素人なんじゃないかという世にも不思議なプロ意識が発動。きゅいーーん!


さらにディープな楽しみ方をするため私は、あえて、顔は見ない!という選択をしたのです。

シャンプーが終ったころには脳内で彼とすでに4年ほど付き合っていたわけですが(キモっ)、

顔をふせて目を合わせず、ゴッドの姿は極力見ないよう努力。そしてシャンプー台まで再び担当の美容師さんが迎えにきて彼の元を
離れたとこからがまたお楽しみタイム!

この美容室の中にあのゴッドハンドの彼がいる!と思いながら店内を見渡しつつその脳内交際4年目で顔を見たことのない彼を探します。ちなみにこの美容院は大きいので美容師さんがいっぱいいるのです。

「あの人かな?あの人ぽいわー」と。ひとりでニタニタ。相当気持ち悪い。


 


ち な み に!


女性にシャンプーをしてもらう時は、その女性の性格診断、別名「シャンプー占い」を勝手にします。

女性は男性に比べて手が小さかったり、ちょっと力が弱かったりするけども、たまにものすっごいパワフルでダイナミックな洗髪を行う女性に当たると


「この後頭部の洗い方は姉御肌でお酒も強そうだし色々相談とか聞いてくれそう」とか


「でもこのこめかみの洗い流し方からすると意外と彼の前では甘えちゃうタイプだな」とか…

もうなんの根拠もなく最高に余計なお世話で気味が悪い。とてつもなく不気味

ほら、美容院が苦手な方、こんな不気味な楽しみ方どうですか?


そして最後に一つ、気づいたことがあるので今あなたに伝えたい、 


 


私、実は、


 


 


 


ものすごく美容院が好きだ。